キララちゃんと犬。

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このショットを見よ!カメラポジションとアングルの基礎知識

カメラポジションとは?

カメラの高い低いの位置のことです。映像作品の印象を決定づける重要な要素なので、これに関する知識を覚えておくと、自分が撮りたい世界観(マイワールド)を演出できます。

 

まず、カメラマンが立ったときの眼の高さでカメラを構えることを、アイレベルといいます。これを基準に、それより高い位置をハイポジション、低い位置をローポジションと一般的に言われています。

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<参考図>https://share-wis.com/lectures/1985

 

カメラアングルとは?

カメラアングルとカメラポジションは間違えがちですが、アングルはカメラの「角度」のこと!ごく普通に使われる水平アングルに対して、カメラを上から下に向けた「俯瞰」の場合をハイアングル、下から上に向けた「あおり」の場合をローアングルといいます。

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<参考図>http://www.st39.net/pic-school/z0301.html

 

ハイアングルとハイポジションの特徴

眼より高い視点てとらえるハイポジションは、ハイアングル=俯瞰が一般的です。その特徴は、画面サイズによって変わってきます。人間が入るくらいの狭いサイズで捉えれば、見下したようで冷たい感じの印象を与えます。例は『羊たちの沈黙』のレクター博士のハイアングルショットです。

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怖い!!!

 

 

それに対し、広いサイズの風景ショットはゆったりした優越感と客観性を感じさせます。これをよく使うのが宮崎駿です。

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心が豊かになりますね〜〜。

 

 

アイレベルと水平アングルの特徴

普通の人間の視点はこの状態にあるため、インパクトはないが安定感や現実感を感じます。現実的な印象を与えるアイレベルの特徴を生かして、スピルバーグの『ジョーズ』では海に潜る登場人物と同じ眼の高さで、カメラを水面ギリギリから写し、観客も海に潜っているかのような臨場感を演出しました。さすが名監督!

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溺れそう!!!

 

 

ローポジションとローアングルの特徴

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『愛犬とごちそう』

 

『ベイマックス』と同時上映されたピクサーの短編アニメーション『愛犬とごちそう』です。この短編アニメは全編にわたって、ローポジション=犬の眼の高さで構成されています。人間の足から上は切り、犬を中心に映像を撮ることで、犬の世界に観客を引き込むことができます。ローポジションは子どもが主人公の映画やアニメ作品などでよく使用され、登場人物だけの世界に観客を引き込む働きをしています。

 

ローポジションは子ども向け映画だけで使われている技法ではありません。

小津安二郎は世界的なローポジション作家です。立った眼の位置より一段低い、畳に座った時の眼の位置で、全ショット統一されています。ここから”小津調”といわれる安定感のある落ち着いたカメラワークが完成されました。

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東京物語

このようにローポジションは独特の世界感を演出することができます。

 

 

一方、ローアングル=「あおり」のショットは、迫力が出てドラマチックな画面になります。「ゴジラ」「ウルトラマン」など特撮でもよく使われており、巨大サイズを強調したいときにも効果的です。

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ファイトクラブ

ローアングルによって、ブラピの堂々っぷりが強調されています。

かっこいいい!!!!

 

 

このように、カメラポジション・アングルを工夫することで映画の印象がガラッと変わります。ちなみにローアングルでGoogle画像検索すると、盗撮写真が大量に出てきます。ローアングルはいろいろ使えますね〜。