キララちゃんと犬。

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子どものまま中年化した森田剛、人を殺す。ー『ヒメアノ〜ル』ー

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V6の森田剛くん。

若い頃はヤンチャな男の子の代表格として、若い女性に絶大な人気を集めていた。

そんな彼は今、37歳!アラフォーだ!!!!!!!

 

 

BEFORE

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AFTER

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もうおっさんである!!!!!!!

 

依然の輝きを知ってる人からすると、

「ふ、老けたな・・・!」と思わざるを得ない。

 

 

 

ちょうどキャメロンディアスの老け具合のように。

 

BEFORE 

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AFTER

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 もうおばさんである!!!!

 

 

しかし、森田剛はキャメロンとは違い、老けてからの代表作品がない。

(キャメロンは「悪の法則」とかあるよ!!)

 

キャリアのピークはとうの昔に過ぎ、「老けた森田剛」は「やんちゃな森田剛くん」に未だ勝てないでいた。

 

そんな中、

 

 

 

主演作『ヒメアノ〜ル


『ヒメアノ~ル』予告編

 

あらすじ。

 「なにも起こらない日々」に焦りを感じながら、ビル清掃会社のパートタイマーとして働く岡田(濱田岳)。同僚の安藤(ムロツヨシ)に、想いを寄せるユカ(佐津川愛美)との恋のキューピット役を頼まれ、ユカが働くカフェに向かうと、そこで高校時代の同級生・森田正一(森田剛)と出会う。
ユカから、森田にストーキングされていると知らされた岡田は、高校時代、過酷ないじめを受けていた森田に対して、不穏な気持ちを抱くが・・・。岡田とユカ、そして友人の安藤らの恋や性に悩む平凡な日常。ユカをつけ狙い、次々と殺人を重ねるサイコキラー森田正一の絶望。今、2つの物語が危険に交錯する。

 

はっきり言おう。

過去最高の森田剛!!!!!

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うわあああああ!

 

 

今回の役どころは、猟奇的殺人鬼。

学生の頃にいじめられていた森田正一(森田剛)はある日、自分をいじめている主犯格を自らの手で殺し、殺人に性的な快感を覚えるようになる。殺害現場でオナニーをする森田剛が描かれるのだが、おもわず目が背けたくなるほどの狂いっぷりだ。

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森田は同じようにいじめられていた和草浩介(駒木根隆介)を殺人の共犯として巻き添えにした。「このことは警察に言わない、その代わり金をくれ」と、森田は和草からお金を巻き上げておそらく10年間は生活をしている。

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そんな中、森田くんがストーキングしていたカフェの店員が濱田岳に寝取られた。

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あくまでもストーキングしていただけなので、寝取られた訳ではないが、ストーキング対象に彼氏ができたらそれはもう寝られたも同然。これには森田くんブチ切れ。ほのぼのセックスしてる濱田岳とカフェの店員をぶっ殺しにいく!!!!

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ここから森田くんは数多くの人命を奪いまくる。

警察官、サラリーマン、駅前のOL・・・

殺人の動機は「晩ご飯を食べるため」「イラッとしたため」「めんどくさいから」と、幼稚極まりない。

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社会性は欠如し、自分の思い通りにいかないと人を殺す。

その人格は学生時代の辛いいじめ体験復讐体験によって形成されたことが描かれている。

 

 

 

人は学校で社会性を身につける。

森田くんは「いじめ」という絶望を「殺人」という極端な方法で克服することができた。それが彼にとっての生き残り方であり、社会性なのである。彼が日々パチンコに通っているのは彼の社会性を象徴しているのではないだろうか。つまり彼は勝つか負けるか、0か100の世界に生きているのだ。

 

 

駅前で陰口を言われたOLにも、

あああ〜!もう!!!死ね!!!!!

って感じで殺す。

普通の人なら殺すまで至らないのを、彼にとって怒り=殺意なのである。本当に限度を知らない。

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しかし、現実世界はより複雑で、幸せや不幸のあり方も多種多様だ。

極端な形でしか世界を把握できない森田くんにとっては、現実社会の微妙なグラデーションに対してどうしようもない思いを抱いていたのではないだろうか。

 

 

 

この点において

 

 

森田正一と森田剛は共通している。

 

森田剛は幼く、ヤンチャな男の子として一躍スターになった。

しかし、森田剛は老けていく。その外見は学校のヤンチャ坊主から、ドンキホーテにいるDQNになっていってしまった。森田剛の評価は若く輝かしき時代と比較され、みな落胆していく。

f:id:ohayogozaimasu:20160606223028j:plain若かりし森田剛

 

そう、森田剛は過去の自分にとらわれて生きているのだ。

というか、我々は森田剛を見るにあたって、過去にとらわれてしまう。

 

 

 

今回の森田正一もそうだ。

彼は過去に培った社会のサバイブ術にとらわれて生きている。たとえそれが間違っていたとしても、彼にはそれしかなく、そこから抜け出す努力や勇気を持てないから不幸であると劇中で自己分析までしている。

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とにかく、森田正一=森田剛なのだ!!!!

 

だからこそ、真に迫ってくるものがあるし、彼の存在感がこの映画を120倍良くしている。キャスティングの冥利につきる!!

 

 

これはブラックスワンのナタリーポートマン、レスラーのミッキーローク、バードマンのマイケルキートンのよう!役者のキャリアと物語上の主人公の悩みや葛藤をシンクロさせている!!!

 

 

今作では森田剛と森田正一を「過去から抜け出せない男」としてシンクロさせたのだ!

 

 

 

ふぉおおおおおおおおおおおお!!!!!

 

最高の森田剛!!!

 

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しかもその辺にこういうヤツいそう。

森田剛の存在感はすごいのですが、それと同時にその辺にこういう「キレて殺すヤツ」いそうなんですよね。

 

それはこの映画の物語が平凡な日常を舞台にしてるからそう思えるのだと思います。

 

駅前で奇声上げてる人とかいるじゃないですか。

 

あれ、森田剛ですよ。

 

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この映画を見て以来、何気ない日常で見てみぬ振りをしていた人たちの狂気におびえてしまいます。

 

怖い!

 

ほんとに怖い!

 

サイコパス映画じゃないんですよ、この映画は。

もっと卑近で、その辺にいるヤツの話なんですよね。

 

てめぇもいつターゲットになるかわかんねぇぞ!!!

ってことです。

 

 

苦言

森田くんの殺人の根本である鬱屈した感情を「学生時代の辛い経験」という一点に集約させたせいで、既視感と物語を矮小化させたのではないか。

 

まとめ

森田剛が日常に潜む狂気殺人犯を怪演!!やっほー!!!!!